講師をしていて聞かれるのが、
研修効果がなかったらどうするんですか 🙁
という質問。研修に参加させるからには効果を期待するのは当然。確かにお金と時間をかけて研修に行かせているわけで、お金だけでなく、時間を空けることでその間に何らしかのしわ寄せが会社や部署にあるわけだから、効果がなかったら「なんだかなぁ」とぼくも思う。
でも、その前に大切なことがある。そもそもその研修にどういう理由で参加をさせるのかということ。意外にこの基本的なことを忘れてしまっている場合が多いんじゃあないかと思う。
ただ「行ってこい」では残念だけど効果は期待できない。人の気持ちというものは,意図が明確になって初めて心構えができる。周りが行くから行かせようでは社員は迷惑だと思う。それに、せっかく受講しても聞く視点がぼけてしまうからである。
新入社員研修のような社会人としてのスタートを切る明確なものや、技術的な習得は目的が明確だが、幹部研修などの理念的なものは事前の摺り寄せは絶対必要だと思っている。
仮に参加する目的が会社と受講する社員に微妙なずれがあるとしたら、せっかく受講しても受け取り方が違ってしまうから。
😉 今回、あなたには〇〇の気づきを期待している
🙂 今のあなたには〇〇が必要だから
こうした声がけはマストだと思う。
そしてフィードバック。
➡ 何を学んだ?
➡ どんな学びあった?
➡ これからどう活かす?
そういったことまでやって初めて受講した意味があるのだと思う。
もう一つ大切なことは、特に自己啓発的な研修に多いのだが、一回の研修で人が変わるなんで思ってはいけないということ。
😥 せっかく行かせたのに、すぐに戻ってしまった
てぼやきを耳にすることもあるように、意外にそれを期待している人が多い。たしかに参加直後は熱くなっている。でも受講していた間は周りだって熱い。普段の空間に戻って、時間が経過していけば冷めるのは当然のこと。
だからこういったものは定期的な声がけやコミュニケーションを通して、学んだことを想起させていかなくてはいけない。
だってそもそも生まれてからずーっと積み重ねて出来上がった性格が、研修という刺激で変わるものではない。こうした自己啓発はあくまで「気づき」が目的。
だから特に自己啓発的なものや、役席の研修は継続的なカリキュラムがいいと僕は思っている。それで成果が出ないとすればなんだけど・・・それは次回。
ちなみに研修中に寝ている者は論外
ただ寝かせてしまう講義をしている側も喝だけどね
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