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大人の理屈

先日、日経新聞のスポーツ欄に書かれた豊田泰光さんのコラムが気になっています。内容は4月20日の巨人対阪神戦での疑惑のポロリ。阪神のブラゼル選手の打球を、巨人の脇谷選手が背走したものの結果はポロリ。しかし審判から見にくい角度の為判定はアウト。
そういえばそんな事あったなぁ…って程度の記憶でした。このプレーに対して投書があったそうです。「正直に申告すべきであり、守っていた本人が、自分に有利な判定なのをいいことにほっかむりしているのはいかがなものか」という内容でした。
確かにこうしたプロの試合では「お互い様」という部分があり、誤審で泣く事も笑う事もあります。従って抗議をしても結局は鉾を納めるのはそのためです。しかし時代が変わりVTRの再現も精度が上がってくるとこうした事が「お互い様で許されるか」とのもうなづけます。
判定は判定、ルールはルールという大人の理屈で隠れ蓑に使うのはそろそろやめた方が良い…と豊田さんも書かれていました。どうやらこの投書の主は子供のようです。
ホームランはビデオ判定が導入されています。であればこうした場合も同様にしてはどうでしょうか。試合ですし、選手自らが申告するというのも正直酷な事、であれば第三者の判定をあっさりととりいれてもいいと思います。
プロの試合ですから「駆け引き」であったり「グレーゾーン」があっても良いと思いますが、明らかな場合についてはきちっとしたジャッジに基づくものだと個人的には思っています。
悪気がなくても子供たちは見たままを感じます。いくらプレーの一連であっても結局はそのポイントしか目がいきません。次世代を担う子供たちのファン拡大の為にも、こうした判定にはドライに対応すべきだと感じました。
「いやいやこれも試合でしょ」…同感ですが、現実に「投書」という形に現れるという事はよほどのこと。大人の理屈も時代と共に変化をすべきだと感じます。


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