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企業努力

昨日に引き続きJR九州ネタです。この会社はかつてJR東海のように新幹線といったドル箱路線を持っていませんでした。2年前に九州新幹線が鹿児島まで開通したものの、それでも決して潤沢な予算がある会社ではありません。
そんなJR九州は次から次へと新型車両を投入しています。私も今年初めに乗ったバーカウンターのある「A列車で行こう」をはじめ子供たちの遊び場がある「あそぼーい」など、特徴的な列車の投入が人気を呼んでいます。
意外ですが、駅をはじめとした関連収入が多いと言います。加えて人口減少は避けられない土地柄ですので、先のような観光列車で県外から人を呼ぶ工夫をしているのだと言います。
こうした試みを見ていると、JRという大規模な組織も事業領域を多角的に見直し、ここまでマーケティングで頭をひねって売り上げを考えているのだと感心してしまいます。
一方JR北海道、特段競争相手もありませんが、競争相手がないという程、黒字化は無理だと言われていました。冬の厳しい北海道では燃料費も高くなり、雪対策で保線も費用が掛かります。
これだけのハンディーに加えて人口が減少し、廃線してもまだ黒字化にならない状況。これはJR四国も同様の事情を抱えています。今回の多くの点検不備の不祥事はなるべくして発生したと言っても過言はないなと感じます。
経営努力は当然必要ですが、それも限界があるのではないでしょうか。あれだけの不祥事を起こしたのですから、それなりに非難されるべきでしょうが、一方で経営環境を見た場合、一方的に会社側は責められるのもなぁと妙な同情をしてしまいます。
公共性を考える場合、自治体もある程度バックアップすべきだと思います。と言いながら簡単に税金を投入されても困っちゃいますが…。もっと言えば我々の仕事も公共性があるんだと…無茶な突っ込みをしてしまいました。それにしてもJR九州の企業努力はかなりすごいと感じます。


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