昨日あるメーカーさんの依頼で、販売店さん向けのマーケティングセミナーの講師を務めました。マーケティングは自分なりに勉強をしてきましたし実践もしてきました。またいくつか講師を務めることもありましたが、今回は誰もが知っている企業からの依頼ですので、かなりのプレッシャーでした。
あらためて講師を引き受ける為に、準備を進めていくと、業界の事をきちんと調べなくてはいけない事をあらためて感じます。当たり前と言えばそれまでですが、実はセミナーの多くが総論を話していることが多いのではないかと感じます。
勿論、理論を教える場合に理屈も大切だと思いますが、各論となった場合に伝える内容が受講生の抱える問題と遊離することとなり、評論家になってしまう危険があることに気がつきます。
実際にその仕事に携わっている人の背景をきちっと把握して初めて、理解していただけるのだと思うのです。お陰様でワークショップも過去に開催した中では経験がないほどの盛り上がりだった係りの方にも評価を頂きました。
係りの方が喜んで頂く事で、先ずはお務めを果たせたように感じます。そしてその成功の大半は係の方の強い熱意によるものだと感じます。特に販売店さんにマーケティングを実践する後押しをしたいとの思いが伝わったのだと思います。
講師慣れしている人は引き出しがたくさんありますが、私の場合主催者側の強い思いを受け止め、それを講義の中で発信することにあると思います。これって日頃の営業と現場の連携に似ているなと感じます。
私もまた学ばせていただきました。売れない時代にどうして良いかを思い悩んでいるお店や会社の方の声を直接聞くことができました。私も新たにまた引き出しができました。
そして何よりも今回の一番の収穫は、「思いが合致」して初めていい仕事ができるのだという事です。こうした事をいつも念頭にお客様に接することだと、感じた次第です。受講生の方々に何か一つでも気付きがあれば幸いです。
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