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いつまでも機械やソフトに頼ってはいけません

マルワの社員

最近は多くのデジタル機器の登場で、技術の習得を要する時間のハードルがかなり低くなった。例えば我々のオフセット印刷機は、いままで習熟にはかなりの時間と経験を要している。

加えて、経験と勘だけでは高品質の商品は刷り上がらないので知識も必要だ。知識の裏付けがあって印刷物が正しく刷れる。そう「正しく」だ。そんな訳で弊社の2名のオペレータはちゃんと資格を持って仕事をしている。知識というプロの仕事へのベースがある訳だ。

こうした技能検定取得者はマルワは多いんです。

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さて、最近オンデマンド印刷と言われるデジタル印刷が登場している。一般でいうとトナー方式のカラープリンターみたいなもの。ボタン一つ押せば印刷ができる。従って極端に言えば誰でも印刷ができるということ。

■お金をもらっていることを忘れちゃあいけない

「誰でも印刷ができる」これが実は落とし穴だ。ただボタンを押して紙を出力すればいいというものではない。事実、業務用のオンデマンド印刷機は、適正の紙指定があり、厚みや紙の種類によって細かな設定がある。

勿論、何も印刷をしなくても印刷はできるが、その紙の特性に合った色合いや、場合によっては絵柄や写真の状況によってはカスタマイズも必要となる。

実は印刷方式が変わったとしても我々の仕事はプロである。プロとはお金を頂戴しているということ。お客様は

我々の仕事の成果に対してその価値を認めてお金を払ってくださる

ということだ。

この業界に入った時、「スカッとした空にするために、赤を強めにしたから」とオペレータに言われたことがある。確かに刷り上がったものは、原稿の写真に比べて深みがあり、鮮やかな空だったことを覚えている。

オペレーションスタンドで刷り上がりをチェック

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つまり「味付け」が介在するというわけ。そしてその味付けができて初めてプロの仕事だと言える。

■80点は80点

印刷や写真分解で多くの経験と勘を要したことが、ソフトのおかげで短い時間に80点ぐらいの仕上がりに持っていけるようになった。便利なったからこそ、未経験の社員がある程度のスキルになるのに時間はかからなくなった。これはいいことだと思っている。でも80点は80点。100点じゃない訳だ。

だからこそ、いつまでもソフトや機械に頼ってはいけない。プロらしい味付けをしてこそ本当のプロの仕事だと思う。そんな事を先日会議の後に社員に伝えた。

いつまでも機械やソフトに頼ってはいけません 😮 

と。これからの社員の価値向上は、プロらしい仕事とプロらしいこだわり。便利になったからおろそかにしてはいけないなと思っている。

デジタル印刷機を使うオキシマさん。日々プロに向けて格闘中です。頑張れ 😀 

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