「数字を見て明るくなる会社はいない…」私の経営の師匠でもある二条彪先生の言葉です。我々経営者は利益を上げ、その利益を分配していく事で社員の雇用を守っています。そこには必ず数字というものが介在します。当社でも経営計画書を立て、月次の決算報告を社員に告知し会社の状況を説明しています。
という事は経営には数字を切り離せない現実があると思います。その疑問に対して二条先生は「楽しい数字を考えなさい」と言います。楽しい数字…「○○%アップするにはどうすれればいいか…」と言ったたぐいのものです。要は数字の捉え方、視点を変えるという事です。
よく「物は言いよう」と言います。実は我々経営者が必要な事はこの「物は言いよう…」という気持ちではないでしょうか。人はネガティブに物を考えます。そして特に経営に身を置くものはそれが経営者として大切なことだと刷り込まれてきたように感じます。
口に出している事はその通りになる…とよく言われます。確かに発する言葉が自然と脳に刷り込まれていると感じる事があります。もともと私は生粋の「マイナス思考」ですから…(苦笑)
当社は先月から各部署に目標と昨年とを比較した数字を月ごとに掲示しています。この効果、早速表れています。「えっ…数字を追うな…でしょ」と言われそうですが、これを実践した目的は別にあります。目標や数字をいくら口で言っても、○%アップ、ダウンと言っても具体的な数字を見ないと人はピンとこないからです。つまり「見える化」の為にやっています。
社員が意識するようになり「○○%アップする、ダウンするにはどうすれればいいか…」と言った考え方にシフトしていると実感しています。これが先の楽しい数字を考える…につながっているというのは…こじつけでしょうか(苦笑)
経営者はいつも正しい事を発信しています。しかし人はどんなに正しくても言われた事はやりたくありません。「自発的に行動するために、環境づくりをしていくことが我々の役目」と強く心に言い聞かせています。でないと…すぐに数字で追い込んでしまう悪い癖(苦笑)が出てしまいますから…。
お客様に指示いただける結果…これが売り上げにつながるんですよね。「感謝」の気持ちを大切にと思っています。自戒の意味を込めて…今朝のブログでした。
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