先日株式会社SCREENホールディングスの視察に行った。業界人であれば大日本スクリーンという名で誰もが知っている老舗企業。分かりやすく言えば印刷の版を作り出していく設備を作り、印刷業界を長く支えて業界の成長と共に発展して来た会社である。
とは言えご存知の通り、業界発展縮小の一途。特に直接印刷ができるインクジェットやトナー方式が出て、従来型の設備だけでは限界が出てきた。そこでいまスクリーンさんがやっている新規事業をはじめとする新技術の紹介を聞いてきたわけだ。
開発拠点の名前はホワイトカンバス洛西。「真っ白なカンバスに絵を描く」イメージで命名された拠点だ。
➡ 画像技術を活かして細胞の数を数える
➡ 画像処理技術を活かして検品する
➡ 印刷という概念を発展させて薬の錠剤にカラーで印字
いずれも自分の事業領域のほんの少し隣の部分をうまく発展させている。
💡 既存の技術で未知の市場に挑むのが新規事業
がここの考え方だそうだ。正面玄関を入ると、お隣の長岡京市の竹を使って支えられたガラスに「思考展開」の文字が。この意味は
自分のアイデアを一度とことん出し切る
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◾︎マルワ視点で考えたら
弊社の先代は活字を使って「文字もの」を長くやってきた。僕の時代には文字ものを発展させカラー化してデザインの領域に足を延ばし設備もカラー化。でも情報を紙に落とすという行為は同じだった。
ネットが普及して電子化となり、情報の発信の景色が変わってきた。年度末になると当たり前のように印刷物があったが、このところお客様となる行政が紙媒体をかなりの勢いで減らしている。
みんなが読まないので情報はネットに上げるだけ 😥
そんな事情だそうだ。
こうした業況をどうやって打破していくかがこれからの課題だが、新たな領域に行くためにはそれなりの覚悟が必要だ。
その覚悟とは変化
先のスクリーンさんのように出来上がった設備を見ると、そこに至るまでには多くの不安や、反対や、失敗がたくさんあったと思う。
😡 リスクのない変化はない。最初からうまく行く変革はない。
そんなことはみんな分かっていてもいざ、踏み出そうとすると、多くの反対意見がある。
誰だったかは忘れたけど
社員の反対がければトライする 🙂
そんな経営者の言葉を聞いたことがある。誰だって変わるのは嫌だけど、変わらなくちゃあいけない。
「変わらなくちゃ」「もっと変わらなくちゃ」
前期、前々期の当社のスローガン。期のスローガンが変わっても、この思いだけは忘れちゃあいけないね。
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