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備えをしても憂いはある

「想定外」という言葉を使うことがありますが、その多くは「ちょっとした言い訳」の時に使いがちです。しかしこのところのこの想定外という言葉に違和感がなくなりました。それは今年の異常気象です。
先日埼玉県の川越市で発生した竜巻はその最たるものではないかなと思います。土台を残して根こそぎとばされてしまった剣道場や、車に木片が刺さっている様子は、どんな優れた特撮よりも迫力がありました。
竜巻の通った後をみるとほんの数メートルの違いで運命が変わってしまう事を実感します。「備えあれば憂いなし」完璧な備えが身を守ると言いますが、どこまで備えればいいのかと思わずぼやいてしまう一連の災害です。
「BCP」という言葉を最近よく耳にします。「事業継続計画」と訳します。当社はこの計画書を数年前に作成しました。災害が起こった時にどの順序で帰宅していくか、どのレベルで非難するか、災害時の備蓄はどうするか…等々。
とても当たり前のことを書いていくだけです。しかしこの当たり前のことが、意外に整備されていない事を実感します。たとえば「非常時の水は、食料は、トイレは…」、東日本震災の時に声高に言われたことを、企業レベルで落とし込む作業です。
このBCPが災害が起こるたびに、ちゃんと改正されているかとハッと思い出す事があります。経営者としての務めはこうした書類を整備して、いつも頭の中でシュミレーションできる状況にする事ではないでしょうか。
それにしても、携帯電話で映像を収めることができるなど、気軽に映像化が出来る時代になりました。画面を通してあらためて脅威を知ることができる今の時代。しかし心のどこかに自分だけは・・・という気持ちがあるような気がします。
こうした災害にたいして、会社として何がいったいできるのか…「備えあれば憂いなし」いや、備えをしても憂いはあります。だから普段から準備を重ねていく姿勢が大切だとあらためて思います。


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