「安売りだけがサービスではない」この言葉は私の部屋にある日めくりカレンダーの今日の言葉です。この言葉ほど実感する事は昨今ありません。そもそも安売りというのは「サービス」ではありません。自社の仕事の価値を落としてしまうそんな事になってしまう危険があるからです。
当社ではこの時期に「お客様アンケート」を実施しています。日ごろお取引をいただいているお客様に当社の対応や品質、そして感じた事を伝えてもらうために実施しています。そのアンケートの最後に「ひとことコメント」の欄がありますが、そこに結構営業の応対を褒めていただく人がいます。
当社の営業の名前を具体的に記入していただき、お褒めの言葉を添えて頂くアンケート用紙、まとめる係の者まで嬉しくなる一枚です。物を購入したり取引をしたい時に大切なことは応対する人。笑顔が素敵であったりちょっとした気が効いたり…そんな細かい事が実は指名したい理由だったりします。
我々の業界も御多分に漏れず金額競争が激化しています。しかし金額を下げるというのは「サービスを下げる」という事につながると思います。それは商品やサービスの質を落とすことになります。これってお客様が望む事でしょうか。
正しい価格で必要とされるサービス、そして何よりもお客様が安心できる応対をしていくこと、それに見合った金額を提示して御指示をいただきたいと思っています。これって結構我慢のいる事であり現実には目先にとらわれてしまいがちな事でもあります。
もちろんリーズナブルな価格を提供しつつ、しかし適正な価格を提示していく企業努力、これを今こそ続けたいと感じています。印刷という価値を落とさないために、企業としての価値を落とさないために…何よりも社員が仕事に誇りを持つ事ができるように…カレンダーの言葉をじっと見ながら心新たにした次第です。
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