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熟慮した発言を

静岡県知事が全国学力テストの結果が悪いという事で、下位校の学校の校長名を公表するという事で物議を交わしています。教育現場にいたものとしては、それで何になるの??というのが率直な感想です。
学校ごとにいろいろな事情があります。特に学校の置かれた環境だけは教職員の力だけでは限界があります。私が勤めていた中学校は下町でした。文教地区ではないため、決して学校全体の学力が高いとは言えませんでした。
それではそこに通う個々の生徒の学力はどうだったか…。文教地区には及びませんが、一流大学を卒業して大手メーカーの研究員をしている生徒もいますし、私のように教育現場で身を置いているものもあります。
あくまで平均点の話、高い点数と低い点数の真ん中を取っただけです。人間性とは別ですから、学力テストの結果だけで学校全体が否定されるのは如何なものかと感じてしまいます。
万が一公表となると、越境入学が増える心配もあり、学校そのもののバランスに支障をきたすのではと心配をしています。何よりも保護者から苦情が出る事となり、学校教育への影響が大きいのではないでしょうか。
報道だけでの話ですので、言葉の真偽はさだかではありませんが、こうした事が公になってしまうこと自体、教育に対しての不信を産むことになり残念だと思います。
トップに立つ人は熟慮して発言することが求められます。我々のような中小企業でさえ、社員が迷うような発言は慎むべきだと普段から思っています。受け取る側の気持ちを考えなくてはいけません。
昨日同様、人のふり見て・・・だなと思います。発言の重みをトップは考えるべきだと感じています。それにしても、公表して良い事があるのでしょうか。「なにくそ」という思いを期待しているのであれば、それは・・・「ない」と思いますが。


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