地元商店街でシニアを対象にしたサロンを実験的に行おうと今週からスタートしています。国の助成金を使ってのこの試みですが、そのお手伝いとして地元の大学生が街頭アンケート調査などの協力で参加しています。
その大学生の代表が毎回のミーティングにも参加していますが、自身の意見をしっかりと述べ、親以上の大人相手に自身の意見をきちっと述べる姿にただただ感心しています。
そんな大学生の意見からあらためて学ぶことがありました。アンケートの協力を経験した方はご存じかと想いますが、案外答えてくれないものです。かつて私も法人会のお手伝でビラ配りを経験しましたが景品つきでも受け取って貰うのに苦労しました。
それがアンケートですので、なおさら応えてもらうのは至難の業です。にもかかわらず40人もの学生に協力をしてもらいました。そんな彼らの口から次の感想を聞くことができました。
最初は全く協力を得られず、心が折れそうだったそうです。ところが介護施設でお年寄りにアンケートを重ねるうちに、積極的に話をしてくれ、そのうちに「話し相手」として頼りにされていることを実感したそうです。
不思議なもので、そうした状況になると一人でも多くのお年寄りと会話をしたいとモチベーションが上がってきたというのです。
必要とされているか分からない状況でモチベーションを上げていくのは大変ですが、「お役にたっている」という意識が芽生えると主体的に動けるようになるのだと言うことが、彼らの感想を聞いてあらためて実感した次第です。
この事はあのディズニーランドで働く人たちか、主体的にしかも楽しんでお客様におもてなしをしていることに似ているなと実感しています。
顧客満足を具現化するのは直接関わっていく人たちです。学生の意見を聞きながら経営をしていく時の、大切なマインドをあらためて認識しました。そしてあらためてそこまで苦労して協力している学生たちに頭が下がる思いでした。
「今の若いやつらは」どの時代も言われていますが、決して捨てたものじゃありません。むしろ彼らの行動に我々が見習わなければとあらためて教えられた気がします。「主体的」に動く心の在り様、これは経営に携わる我々も同じことがいえるなと感じた次第です。
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