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鳥原という地名に接して

先週フェイスブックにて「鳥原神社」なるものを見つけたと書き込みをしました。この神社、太平洋戦争において「鳥原」の郷に肉親を残して戦死した英霊を奉納して地元の日吉神社の末社として鎮座されたと書かれていました。
人の名前に由来するのでなく場所に由来するようです。調べてみると鳥原という苗字は九州熊本に由来するといわれ、そういえば父親にも先祖は九州だと聞いたことがあります。どちらにしても珍しい名前には変わりありません。
どのくらいいるか…全国で1900人と言いますから、なるほどレアな名前ですね。新城市の鳥原郷をたまたま通りがかったために出会えた神社ですが、ささやかにうれしく感じたのは事実です。
「個」の時代と言われます。自分自身だけのものが贈り物としても、そして購入動機としてもブームになっています。私の場合、自分の名字と出会うことはまずないので、こうした出会いがこれほど嬉しいものだということをあらためて実感します。
「自身のための」というキーワードはマーケティングの世界では当たり前ですが、なかなか実感することがなかっただけに、こうした事象に遭遇するとささやかに嬉しいものですね。
「価値を伝えなさい」とよく言います。当人の気がつかない部分を如何に気づかせてあげるかがよく言われますが、今回のように案外単純なものかもしれません。自分と同じであったり、違っていたり、そんなことで嬉しくなるのだと。
とかく難しく感じがちなマーケティングの世界ですが、実は人の気持ちに訴えるのは意外にシンプルなのかもしれません。何が嬉しいか、何が感動するか、たったそれだけですが、そうした部分にきっかけが潜んでいるのかも…。
それにしてもあちらこちらに「鳥原」にちなんだ石碑が…。ここに住んだら名士になれるかな?とくだらないことを考えてしまいました。まったく見知らぬ土地に親近感が沸いた出来事でした。
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