お客様とは一寸したことで信頼関係を失ってしまう事があります。特に信頼関係が強いほど、裏切られたという感情が強くなってしまうものです。「仕事にミスは付き物」それで片づけてしまっては身も蓋もありませんが、一方絶対ミスがないという事もありません。
不幸な事にミスをしてしまったら、リアクションを如何に早くするか…当たり前のことですが、最悪なのは「あらためて謝罪させていただきます」と言って音沙汰のない事です。この場合は、時間の経過とともに、感情が増幅しますので修復が難しいなと感じます。
当社も若手の営業がいます。仕事に慣れないうちはお客様にとって心もとないですが、不思議なもので慣れてくるとお客様とも関係性が出てきます。営業も自信を付けますが、そんな時に気を付けていた心遣いもどこかに行ってしまう場合があります。
そうした心遣いの在り様をとても注意しています。若いだけにいい加減な対応だと後々取り返しがつきません。実は対会社同士でも同じ、積み上げてきた関係性が一寸した心遣いで台無しになってしまう、残念ですがこの私も苦い経験が数多くあります。
こうした事は、月並みですが感謝という気持ちをいつも持ち続けていく事だと感じます。それも表面の表情や言葉ではなく、それこそ「手を合わせるような…」そんな謙虚な思いを持っていたいと思います。
この事は実は社員だけでなく、企業のトップとしても同じことがいえるのではないかと感じます。特にトップになってしまうと、余計な事を言ってくれません。気がつけば自分の周りから誰もいなくなってしまう…なんてこともあり得ます。
特に昨今はメールで用事を済ます場合も数多くあります。そのメールが自身で打っていたならともかく、代理に打たせてそれが相手に「見え見え」だったとしたら、誠意を見せるために打っていたメールが一気に味気ないものになってしまいます。
「ミスをしたらすぐに連絡する、直接伺う、誠心誠意の気持ちを相手に伝える。」当社の経営計画のクレームについての項目の言葉です。「当たり前じゃん…」そうです、この当たり前を根付かせる事が我々の務めだと思っています。
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