自分が印刷業界に身を置いた30年近く前
➡ 印刷出荷高は21世紀には15兆円産業になる
と言われていた。実際には1997年の8.8兆円をピークに下がり続け、とうとう2年後の東京オリンピックの時にはピーク字の半分の出荷高 😥 になると言われている。
手作業が主体の労働集約産業だった印刷業界。版下と言われる文字を専用のノリで貼って、文字がOKになったら色指示をして、製版という工程で赤青黄黒に色分解をして・・・今ではこの言葉使わなくなっちゃいました 🙁
版下の上にトレッシングペーパーを重ね、色指示してました
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓全ての過程で職人の感を大切にしていた。ある意味、人の感性がとっても仕事に生きた時代だったと思う。
写真はネガフィルム。版の前工程の「製版」ってやつです。
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パソコンの登場は職人と言われる人たちの仕事をかなりの部分奪った。一方で平均的な仕事ばかりが増え、100点満点のあっぱれ、という仕事も少なくなった気がする。
マッキントッシュの登場は劇的に仕事を変えました
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電子化となり紙媒体の印刷物が減少している。それだけ切り取ると紙の使命は終わったように聞こえるけど、果たしてそうなんだろうか。僕にはそうは思えない。
先日、退職を控えた友人から、自身が長く関わってきた仕事の経験を一冊の本にしたいと依頼があった。電子書籍と違い紙媒体は体裁などを考えて文字を編集する費用がかかる。それでも
本にしたい 🙂
と。
自身の蓄積を紙という質感を通して形にしたい 😀
と。
本気で思いを伝えたい手段にまだ紙媒体は必要不可欠だと思う。いや、紙媒体だからこそ、必要なんだと。そんな要望に我々は真摯に応えたいし、紙の良さを伝えたい。
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