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預かる責任

この時期、毎年のように大学生のインターンシップを受け入れています。対象は大学三年生就活を控えた学生たちです。このほとんどが女子学生ですので、やはり男子より女子の方がやはり真面目ということでしょうか。
当社では最初に私との面談があります。「何のためにインターンシップをやるの」「どういった対応を社員の人にすればいい??」といった質問をします。まだ就活の準備前ですので、きちっと応えられる学生は少ないもの。裏を返せばそれだけ就活の準備が周到だということですね。
そんな彼らにはもうひとつ「儀式」があります。大声を出してもらうことです。この話だいぶ以前にも書かせてもらったと思いますが、大声を出すにはそれなりの理由があります。
表向きの理由は印刷機が動いていますので、小さい声ではコミュニケーションができないということ。一方、裏の真の理由は「自身の殻を破ってもらう」ということです。大げさかもしれませんが、せっかくであれば普段とは違う自分を演じてほしいと思うのです。
インターンシップの学生が普段どういった学生かを私どもは知る由もありません。人というのは節目で自身に区切りをつけたいものだと私は思っています。自分を知る人の前では、その区切りを表現することは難しいですが、まったく知らない人たちの中ならそれは可能だと思います。
通常その区切りをつけるのが新社会人。せっかくインターンシップに来たのですから、事前にそこで一度区切ってもいいと思います。そして新たな自分を発見してほしいなと…。
「何を大げさな」と言われそうかもしれませんが、インターンシップ生に特別な仕事を用意していない当社にとっては、文字通り「普段通り」を過ごしてもらおうと受け入れています。その普段通りの中で自身を演じてほしいなと…。
これが正しいか否かはわかりません。しかし建前で話をするより、こうしたアプローチもいいのではと思っています。「大声を出す」こんな経験まずないですし。
さて今年もこれから5校の大学生が来社します。折角ですので、何か「気付いて」ほしいなと…。そして我々も「預かる責任」を社員と共に感じたいと思っています。当然学生から学ぶこともありますから。


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