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効率ばかりではダメ

先日現職の教職員の方と話をする機会がありました。名古屋市では多くの公の機関が今後運営管理を民間に任せる方針だといいます。これはここ数年来の傾向ですので、今更驚くほどでもないですが、教育関係の出先機関もこの動きにあると。
実は全国の中小企業大学校も現在は地元の民間にカリキュラムを委託しているのが実態です。民間にすることで収益を上げていくというメリットを狙ったものですが、確かに目的に異論はないですが、一方で効率を求めることになります。
教育というのは実は非効率の上で成り立っていると思います。遠回りをしているうちに覚えていくものがたくさんあるような気がします。そういったものまで、効率化してしまうといかがなものかと感じてしまいます。
子どもの教育を例にとればわかりますが、理解するまでじっくりと時間を取って進めていく事で身に付くことがたくさんあります。「ハウツー」ばかりを身に付けてしまうために、応用力や独創力にかける・・・日本の教育にはよく言われてきました。
これは決して子供に限った事ではなく、学ぶという切り口では同じだと思います。新卒は育てるのが大変だから、中途で即戦力を狙う・・・こればかりを進めていくとこの弊害が大きい事は言うまでもありません。
施設運営はハードの部分、中味のソフトの部分まで任せてしまうのは、行政の住民サービスとしては、本当のきめ細かなサービスまでできるとは思えないなと…。
これは我々の仕事でも全く同じことがいえるのだと思います。お客様に直接かかわる部分は効率を求めてはいけないと。
会社で無駄を削減していく事を言進めていくうちに、気が付いたらお客様サービスに関わる部分まで削ってしまったとしたら…今回の話を聞きながら自社の危険な事をあらためて感じた次第です。


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