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片手間の限界

先日打ち合わせのためにある事務所にお邪魔したら、ディスプレイには株価チャートが映し出されていました。「どうですか。儲かっていますか。」と聞きましたら、頭をかきながら「いやぁ、一時上がったのですが、持ちすぎて結局トントンです」と苦笑い。
私の父親は結構運用していたようですが、私は株をやりません。興味もなく、毎日のように株価を気にしたら仕事にも身が入りませんし、そもそも「持ちすぎて」しまう方なのです。
私のお客様でかなりの額で株を運用している人がいます。彼曰く「株というのはもうちょっと持っていればよかった」と思うぐらいで丁度いいといいます。要は色気を出してはだめですよということです。
この言葉は、株に限らず商売でもほどほどが大切だというのと同じですね。日々の仕事を続けていく中で、多くのサービスを無償で行っていく場合があります。本来であればきちんと請求したいこともたくさんありますが、「日頃からのお付き合いだから」と請求を控えることが多々あります。
こうした「ほどほど」が、企業活動では「お互いさま」という言葉で表現されると思います。そしてそのお互いさまの精神で、次もお願いしようという形になってくると思います。
先の株価、「もう少し上がる」と思って持つことが大半です。そして皮肉なことにもう少し上がるという気持ちはなにも根拠がなく単なる願望にしかすぎません。しかしそれを分かりながら持ち続けてしまうのが、人の性だと思います。
実は会社の仕事をほぼ引退してから盛んに先代は株の取り引きをしていました。ボケ防止だったかもしれません。自身の資金で仕事に影響しなければ自己責任でやればいいと思っています。
私には株取引は性格上向きませんが、一線を退いたらやってもいいかなと。それまでは本業が間違いなくおろそかになってしまうだろうと。何事も片手間ではできないなとあらためて感じます。


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