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センスの裏に努力あり

先日お客様から、新たな事業の話を聞かせていただくことができました。詳細は書けませんが、一度は引退をと考えていたその経営者、ここにきて俄然色々な事業アイデアが沸いてきていると言います。
創業しておおよそ30年、事業規模も大きくなり、誰もが彼を成功者と評価していますが、経営に対する貪欲さは相変わらず、失せることはないようです。
ところで、その新たなビジネス、内容を聞くと実は本業から離れていないことに気がつきます。新規事業と言いますが、全く違う分野ではなく、今の仕事に関係している部分が多いなと感じました。
新規事業というと何やら「新しさ」ばかりが強調されるように思いますが、実は「視点」をほんの少し変えるだけなのかもしれないなと話を聞きながら思った次第です。
よくマーケティングのセミナーで、SWOT分析をして、強み弱みを把握して、事業領域を変えていくと言いますが、それを実際に自社に応用していく事はことの他ハードルが高いと思います。
なぜかと考えたのですが、「新たな市場」という言葉に惑わされてついつい新しい事を考えようとするのではないかと思うからです。「新しいこと=違った事」・・・この思い込みが考え方を邪魔しているのではないかなと感じた次第です。
先日ある講演会で殿村美樹さんの話を聞く機会がありました。「ひこにゃん」を全国区にしたプランナーです。彼女は「視点をずらす」という表現を使っていました。上手くこの表現を伝える事はできませんが、この考え方が先の社長にはあるのだと感じます。
「視点をずらす」と言いつつ、それは消費者に新たな視点を気付かせてあげるという事、ほんの一寸したことですが、それもセンスかなと…。・・・と思っていたら、殿村さんも街角ウォッチングをするそうです。そして先の社長も…。
街をぶらつくことで感じる空気、それをとらえるのはセンスでしょうが、しかしそうした努力の積み重ねが新たな事業を起こしていく根底にあるのではと…。やはりそれなりの努力をしているのだと感じます。センスの裏に努力の積み重ねあり…でしょうか。


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