多くの会に所属するといろいろなことがあります。たとえば現役を退いて、新たなOB会組織に進むと、またそこで上下関係ができたり、そして昔あったことを持ち出してそれがもとで気まずい思いをしたり…。
人というのはいつまでも過去を引きずりやすいのだと聞いた事があります。一方で「過去と他人は変えられない」という言葉もあります。OB会組織に入会する前は、「重鎮」と言われながら、また「若造」からスタートしてしまうという事でしょうか。
大切なことは年齢が上に行くほど若い人に任せる度量が必要なんだと感じます。「黙って見守る…」というやつでしょうか。
この絵はちょうど事業継承の会社の中でも同じことが言えると思います。先代がやり手であるほど、後継者の声に耳を傾けないことが多く、それがもとで気まずい思いをして、結局後継者と袂を割ってしまう場合が多いのと似ています。
気がつけば私も50代半ばを過ぎました。そろそろそんな口を出す年齢に差し掛かろうとしています。そしてそうした実感を現実にする時があります。多くの経験をしていますから「老婆心ながら」という気持ちで・・・。
しかしその老婆心が果たして今の時流に合っているか、そして振り返った時に、自分自身がその年代にどういう状況であれば気持ちよく動けたかを、折を見て確認すべきなんだと思います。
良かれと思って助言したことが、「老害」なんて言われてしまったら、元も子もありません。ましてや事業継承では、先代の引き際が「美しく」ないといけないことを強く感じます。
そんなことをふと感じながら、あらためて自身の身の振り方や後輩への意見や態度、そして当然社員へのメッセージの出し方には気をつけたいと思っています。それを意識することが「自身を俯瞰すること」だと思いますから。
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