元気塾を自身で企画し、先日無事に終了しました。三回というわずかな時間で経営理念を作ることはハードでしたが、課題もきちっとこなしていただき、理念のベースはできたのではと思っています。
今回の塾はかなりの数に及ぶ課題があり、それをフェイスブックでアップして意見交換をしていくこととなります。限られた時間の中で意見を共有しながらの今回の試み、SNS が有効性を実感した次第です。
そんな講義を通して一つ気になったことがありました。社員を大切にしたいという思いはどの方も共通の思い。ただその思いが強すぎて肝心のお客様に気持ちが希薄になってしまっていないかという事です。
こうした傾向は、社員を大切にして初めて売上げに反映するという、昨今のCSRの考え方が広く浸透してきたからだと思います。聞き慣れてきたこともあり、違和感はありませんが、それが強調され過ぎると???となってしまいます。
確かに社員を大切にして、働きやすい環境を作っていくことは会社あるべき姿勢でしょうし、私自身もこれからの中小企業のあるべき姿だと思っています。しかし…はたしてそのことが十分条件でしょうか。
おそらく必要条件であったとしても、十分条件ではありません。社員をいくら大切にしても、そもそもお客様に指示をいただけなければ売り上げが上がらず、社員がどうこうという場合ではなくなってしまいます。
お客様に如何に喜んでいただくかを考える事が経営の基本ですし、喜んでいただくためには社員が安心して働ける場所を作り上げていかなくてはなりません。それをバックアップするのが、我々経営者の務めだと思います。
それを踏まえて社員満足を具現化していくのだと感じています。お客様を大切にするために社員が犠牲になってはいけませんが、社員だけを大切にしても商売というのは成り立たないと感じています。
このことは私も経験したことがありますが、振り返ってみると返って社員に迎合していただけなのではと反省する部分もありました。受講していただいた価値から、教えられた今回の事、私も学びをいただきました。
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