被災地では石ノ森萬画館を訪れました。あの石巻にある石ノ森章太郎の記念館の事です。トヨタのCM「“Re BORN 石巻篇」の舞台になったところ。キムタクとビートたけしが豊臣秀吉と織田信長に扮したあのCMです。
石ノ森章太郎と言えば我々の時代であればサイボーグ009、当社の社員世代であれば仮面ライダーでしょうか。震災で一階は水が浸かり展示品が流されたそうですが、すっかりきれいになっていました。震災後にCMで流れたこともあり、この記念館は今では多くの人が集まるほど脚光を浴びています。
記念館についてはどこにでもある内容ですが、そんな記念館を訪れて印象に残ったのは実は外の交通整理の方でした。年は70前後でしょうか。この方のひたむきな姿勢が心を打たれました。
気軽に観光客に声をかけ、モニュメントを前に写真を撮ってくれていました。実は出発の10分後の午後3時にからくりが天井から降りてくる仕掛けとなっていました。「ぜひ見て行ってほしい」と我々に何度も呼びかけていましたので結局予定を少し伸ばしてみていく事に…。
からくり時計の内容は正直なところどこにでもあるようなものでしたが、その方の仕事に対する姿勢に感心しました。被災した自分たちの街を一日でも早く復興していこうという姿勢を感じる事が出来ました。
仕事は駐車場の整理ですが、「来ていただいた方に喜んでもらう・・・」その方の仕事の姿勢は明確だったなと感じます。とてもまじめな方とお見受けしました。記念写真に入ってもらったのですが、後で見るとその時の笑顔とは違う硬い表情が…。人柄に接した次第です。
今回被災地を巡って感じた事は、「一生懸命に前を向いて生きている」という事を肌で感じた事です。当たり前のことかもしれませんが、その当たり前が意外に軽んじられているのではないのかなと思いました。
「当たり前」の事に気づかせてもらった今回の研修旅行。月並みですが、「一生懸命」という姿勢を忘れてはいけないなと感じた次第です。
太ワンショット。
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