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輝いている人

先週末に京都に月詣りにお邪魔した際に、乗ったタクシーが女性ドライバーでした。ここ名古屋では頻繁に見かけるようになったのですが、京都では実は初めてでしたので「珍しいですね」と聞いたところ、それでも50人ほどいるそうです。
しかしそれ以上に驚いたのは何年ぐらいのっているのですかという問いに対する答え…「お客様の生まれる前ですかねぇ」と。お顔を拝見すると確かにかなりのご高齢(失礼)。しかし話し方だけでなく運転も実になめらかで、乗っていても気持ちの良いドライビングさばきでした。
私の父親も車の運転が大好きでしたが、高齢になって運転があやしくなってきたので、車を取り上げたところ呆けてしまったことを話したら、知り合いからは「引き際をしっかりとしなさい」と言われているそうです。
「健康寿命」という言葉を聞いたことがあります。心身ともに自立し、健康的に生活できる年齢のことで、男性は70歳、女性は74歳ぐらいといわれています。通常の平均寿命が男性が79歳、女性が86歳といいますから、この差が長いことが高齢者医療の問題の原因だとも言われています。
実はその日の午前中、人間ドックを受診したばかり。お医者さんからそろそろ年齢にそくして体の老化が進む時期ですから・・・なんて言われてたばかり。古くなった機械でも部品を変えても新品のようにならないわけで、ましてや人間は部品のとっかえがききません。
普段の食事や適度な節制などがよりこれから要求されるようになってくるのですが、何よりも社会参加が必要なんだと思います。今回の運転者さんは時間は短いけど毎日乗車していますと言っていました。
個人タクシーですので、車を洗って仕事に出る毎日り繰り返し、確かに運動にもなりますし、何よりも「必要とされる」ことがその運転手さんの若さを支えているのだと思います。
「必要とされる…」これは自身の努力もかなり大きいのだと感じています。人生の大先輩としばしの時間ですが、お話をさせていただき、50代で年をとった…なんて言っては失礼だなと深く反省した次第です。
「働く女性」のことを最近よく取りざたされますが、要は自身の行動なんだと感じます。輝いている人は動きも「主体的」ですね。


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