人の心理として「変わりたくない」というのが普通だと言われています。特に集団で動く場合慣れた手順を変えていく事は大変な労力を要します。仕事の仕方を変えていくのは年を重ねていくほど、また技術を持つ熟練工ほど「変われない」と言われています。
当社は先日の会議で組織を大きく変えていく事を決定しました。小さな会社ですので、「大きく」というのは大げさかもしれませんが、それでもやり慣れた手順や人の配置を変えていくのですから大きな判断だと思っています。
この件に関しては、今回は社員の意見を尊重することとしました。勿論すべてがウエルカムではありませが、実際に仕事をしていくのは社員、私があれこれと口を出していく事は得策でないと感じたからです。
「社長の仕事」を考える事がありますが、知らないうちに社員の居場所を無くしているのではと思う事があります。特に私自身が長年営業をやってきましたので、営業の仕事が気になってしまっているというのは根底にあるように感じます。
今回の組織変更は現場を中心に試みています。この組織変更、現場の意見です。実は当社の社員は月に一度の飲み会でなんと紙まで居酒屋に持ち込んで仕事の話をしているのです。会社全体を俯瞰できているかは疑問ですが、その心意気がありがたいと感じています。
そうした中で出来上がった今回の意見、経営トップとして言いたいことがありますが、少しずつ任せる範囲を広げていこうと思っています。「任せる範囲を広げる」・・・ネットトヨタ南国の横田英毅会長の言葉。文字通りその実践を自身がすることだと思っています。
今回は社員が一生懸命に考えたうえで、出来上がった新たな組織図。会議では社員が趣旨を説明したうえで、全員に合意を取り付けて行う事としました。「まずはやってみよう」と私が最後に締めくくることとなりました。
変わることはついつい「無理」と言葉で片付けてしまいます。しかしまずはやってみて「ダメなら戻せばいい」と考える事で気持ちも前向きになります。「変えてみる」今回の社員からの発案の動きが楽しみです。きっといろいろあります。それがまた楽しみ、社員が成長できるひとつの要因だからです。
コメント