リーダーにカリスマ性は不要…昨日届いたメルマガのタイトルです。確かに我々経営者の中には、人前でスピーチできることがリーダーの資質として重要だと思っています。ただこのメルマガでは、人前で話せることとリーダーシップには何の因果関係もないとあります。
この意見には賛成です。最近は演出に凝ったり、接続詞をならべて大げさに話す人がいます。見栄えや耳聞こえは良いのですが、聞いた後に「さて何の話だ…」という経験をする事があります。この場合「見せる」に視点がいっているように感じます。大切なことは「何を伝えるか」このメルマガの論調と同じです。
人前で話をさせていただく機会を多くいただいています。その時に大切にしている事は「何を伝えるか…」という一点です。従って話をする際には「今日のポイント」を事前に伝える事にしています。話の焦点を明確にするためです。
人前で話をするときに、必ず「原稿」を書きます。意外に思われるかもしれませんが、下原稿に話す内容、ポイントを必ず事前に書き留める事としています。「さすが元先生、お話が上手ですね」と言われますが事前準備はしているのです。
学校の先生は事前に「教材研究」をします。その際「起承転結」を必ず念頭に置いて授業をします。その癖が付いているだけであり、そもそも人前で話をする場合、たとえ社員であっても人の時間をいただく訳ですから、「無駄」にしないような配慮をするのが礼儀だと思います。
ここまでは個人的に共感する部分です。ただ…ただ…経営者としては愚直に話をして「伝わらない・・・」ではいけません。ましてや後継者にとっては伝えるスキルはやっぱり必要です。そこには起承転結という伝える基本がしっかりとしていないと、どんなに良い内容も伝わらない事になります。
ところで先の「リーダーにカリスマ性は不要論」…後継者には高いハードルだけに、心のよりどころとなる論調ですが、一方でそれを持つぐらいの気概そして強い信念は必要だと思います。そのぐらいの気概があって初めて人はついていきます。後継者にとってカリスマ性が身につくか否かは、その仕事に関わる思いの深さだと個人的には思っています。また強力なリーダーシップがないと、今の状況は打開できないと感じます。
まあ、そんなカリスマ性なら決して邪魔にはなりませんよね。そもそもそんなのはカリスマ性と言いませんから。
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