社長という立場は他人から指導されることが少ない立場です。社員に「何でも言ってこい」と言いながら、仮に社員が本当に声を発したいとしても言いたいことのほんの一部、「ダメなんじゃないの」という声を聞く事は自分が思っている以上に少ないと感じます。
私の場合、社内では私の家内がブレーキ役です。オーナー経営ですので、当たり前かもしれません。しかし実際に私の-先代を見ていると母親の助言に素直に耳を傾けていたというのは??で、ある意味では創業社長らしい頑固さがありました。
当社は経理を他人に任せていることもあり、経理からのシビアな意見を聞くこともあります。また家内は社内起業家ということもあり、仕事に対してはお互いにシビアです。
そしてもう一つの発信者は私の友人です。有り難いことに「まずいんじゃないの」と助言をくれます。不思議なもので、メンタル面での助言は身内ですと、ついつい甘えるのですが、そこは友人とはいえ他人、冷静に耳を傾けることができます。
そうした友人は私にとって何事にも代え難い財産です。また出張の際は前にも書いたとおり、努めて多くの社長にお会いするよう心掛けています。世代も年上ばかりではなく、年下の経営者にもお会いするように心掛けています。
特に若い経営者の方にはお会いする度に成長していくことを実感します。そうした状況に触れていくことが、自身の刺激となっています。
セミナーや研修に出かけることも大切ですが、経営に携わる人との会話から学ぶことも私にとってはたいせつな学びの場です。
年を重ねていくと頑固になると言います。私もどちらかというとその部類。そうならないようにブレーキをかけることも自身で努めることだと思っています。「裸の王様」になってはいけませんので。
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