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コミュニケーションは体現する事

当社は今期から「ありがとうカード」を全社員が書くようにしています。ある幹部社員の発案で実施したこのカード、他社がやっている事を聞き、実際に担当者にその効果を聞き、当社もスタートしました。
たかが「ありがとう」なんですが、自分自身がその言葉をどれだけ発しているかというと、案外少ないのではないかと思います。
実はやろうと発信してくれた社員は総務関係、営業や現場のような実務と違い縁の下の仕事です。具体的な仕事に直結する成果が見られない部署です。
かつてこの部署に配属されていた社員から「いろいろと頼まれても何も言われない」という事があったそうです。確かにお願いする時だけで、その結果に対するお礼を言う事って意外にないなというのが実感です。
「そんなカード書かなくても直接言えば…」という声もあります。当然の事です。しかし普段からそうした言葉を発していれば、そうした声は出ないはず・・・という事でまずはやってみようとスタートしました。
お分かりだと思いますが、大切なのはありがとうと言われることではなく「言う」事。加えてカードに書こうと思うと、自然と自分の周りの人へ関心を持つようになります。このカードの目的は、貰う事より書くことが大切なんだと思っています。
こうした事をやっている会社は私の周りでも数社あります。「良い事だ」と誰でも思いますが、実際に行動に移している会社は意外に少ないもの。理由は「わざわざ書かなくても…」だからです。
当社でもきっとそう思っている社員は多いと思います。しかし社員が発した今回の取り組みのおかげで、何とか理解し行動してくれると私は信じています。そしてそうした事に気配りができる事が企業の風通しに必要不可欠なのだと…。
「やってダメだったら…」と聞かれそうですが、何がダメかはやってみなくてはなりません。一方で「必要がない、目的が達成された」と判断したらやめればいいので…。


コメント

  1. 臼井 より:

    良い事を始められましたね。大手企業も実施している会社もあります。
    しかし、何年も実施している会社は、少なくなって行きます。また、形骸化されて行きます。継続する事は、非常に大変ですが、社長の思いが存続の鍵となります。何十年も継続する文化にしてください。

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