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地に着いた発信を感じる

先週末の土曜日にインテックス大阪でバリアフリー2013に行ってきました。お客様のブースに当社の制作したものがありましたので、その展示の様子と情報収集です。我々の取引先は介護関係の器具のメーカーです。
情報収集といえばよく私は展示会に出かけますが、多くは販促関係のものばかり。「売り手側」の視点に立ったものが多いのですが、今回は「使用する側に立った」展示会。会場には介助を必要とする人も数多く来場されていました。
たまたま前日に一心社の浦久保専務を訪ねてメディア・ユニバーサルデザインについてお話を聞いたばかり。手法に走る危険を話していましたので、会場を回りながら「使用者の目線」を意識しながら会場を回りました。
ユニバーサルの事を意識するようになって、「こうすると便利」と考えることが多くなりました。しかし先の浦久保さんの言うとおり「使いやすさ」「見やすさ」の押し売りをしすぎていないかと反省します。
障害者の方も数多く来場されていましたが、そうした人と一緒の目線で展示会場を回ると、当たり前にその人たちを介助している光景を目にします。小手先の手法やソフトなんかより、メンタルな部分が如何に必要かと痛感します。
ある車椅子の女性は、とてもお洒落な方。重度の身障者ですので、多くの機能が車いすにあるのですが、それを面白おかしく説明してくれました。その方ご自身で講演もされ、障害者目線での精力的に発信し、かえってそのバイタリティーに圧倒されました。
「バリアフリー展」ですので、高齢者の器具や障害者の介助用具など、普段あまり見ることもないものが数多く目に出来ましたが、新鮮な感じを受けたのはそれだけ普段意識する事がないのだと反省した次第です。
多くの発信のお手伝いをさせていただきますが、実際にその展示会に出かける事で、その発信が独りよがりでないかを感じます。現地に行って実際に体験し空気を感じる、普段思っていることですが、よりその事を強く感じた次第です。「地に着いた発信」そんな表現があるかはわかりませんが、その言葉が頭をよぎった展示会でした。


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