URLをHTTP[S]に変更しました。以前よりブックマークしてくださっている方は、こちらをクリックし、再登録をお願いいたします。

就活に思う

今日は当社の来春の採用試験です。今年は事前の広報活動を積極的に行った事もあり、お陰様で20名を超える学生さんに足を運んでいただきます。勿論学生の立場で言えば複数の会社を受けていますので、内定を出した後にどれだけの希望者が残るかはわかりませんが、とりあえず多くの学生にきてもらえるのはありがたいことです。
ところで政府の要請で今の大学二年生から就職の解禁日が三月になるそうです。就職活動で授業がおろそかになるといった批判を受けて政府が産業界に働きかけて実現にこぎつけた今回の要請、中小企業の採用にしわ寄せがくると言われていますが、個人的に私は賛成です。
当社もささやかながら採用を続けていますが、特にリーマンショック以降の就活生は気の毒であり、異常だと感じていました。当社のような小さな会社でも就活サイトで学生を集めるととんでもないエントリーとなり、一方でせっかく採用しても長く続きません。
どうもこの傾向は当社に限ったことではなく、どの会社でも共通だと言います。特に中小企業の場合、半年も続かないと言います。先日も新聞の記事で目にしましたが、取りあえず就職して三年の間に本来の就職先を探すとまで言われています。
こうした現象は異常な就活が背景にあるのではないかと。内定が得られない学生が、結局「取りあえず」という気持ちで就職を決めているとすれば、学生だけでなく、企業も悲劇だと思います。
私の友人の会社社長は採用の際、「一生この会社で働く覚悟はあるか」と聞くそうです。どの会社でも口にするこの表現、しかし「覚悟」という言葉を使う事は珍しいかなと思います。
会社説明会で私は直接学生に話をします。就職がゴールではなく、就活サイトに掲載していない企業がたくさんあることを。就活に成功も失敗もないと思いますが、少なくとも「こんなはずではなかった」という気持ちを学生も会社も持たないようにと思っています。
昨日も帰りの新幹線で何人かの就活生を目にしました。多額の交通費を使っての就活。就活は必要ですが、大切な学生の時間を過度に奪うのは如何なものかと。
当社に出会いを求めて来社いただく学生に感謝する一方で、真剣な対応を企業もしなくてはと感じています。


コメント

タイトルとURLをコピーしました