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いいところに目を向ける

先日の全印工連産業戦略デザイン室の会議でのワークショップ、「10年後伸びるもの、あるもの」と「10年後に無くなる、衰退するもの」に分けてカテゴリー別に一人当たり三つ書きだしていくというワークショップがありました。
カテゴリーはメディア、素材、人材、技術…といった内容です。個人個人が書きあげていくものを集約すると、結局共通の傾向が見えてきます。特に特徴的だったのは技術。誰もが書いているのは衰退する部分にオフセット印刷と書いているのです。
オフセット印刷は現在の印刷技術最高峰。大量に速く生産する方式として印刷業界を支えている技術です。価格競争が激化していると言いながら最も利益率が良いと言われています。
そのオフセット印刷が衰退していくと、業界関係者が書き出しているのは何とも皮肉なものだと感じました。と言ってもオフセット印刷全てが無くなるわけではありません。当然ですが、必要とされる会社にはこの技術は残っていきます。
この委員会、業界の将来の姿を具体的にしていく委員会です。今までも「業態変革」といったネーミングなどで将来の業界の姿の提案をしてきましたが、いよいよ待ったなしの状況となってきました。
個々の企業の将来像もそうですが、業界全体のあり方、組合活動の在り方に及ぶまでの提言を現在作っています。その中での先日のワークショップ、何とも皮肉なものだと思っています。
このワークショップでもう一点気が付いた事、「無くなる」事はたくさん書けるのですが、「増えていく」事がなかなか書けない事です。これって、自身の短所はたくさん書けるけど、長所がなかなか書けないのと感覚として似ているなと思います。
今回のワークショップのように人の思考を広げるにはいろいろな手法があると感じました。そしてまだまだ我々の業界には伸びていくヒントが隠れていることも。人と同様「いいところに目を向ける」・・・日々の企業活動で必要な思考だと・・・。


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