象の墓場という本がある。少し前にエクスペリエンスマーケティングの藤村正宏さんがブログに取り上げていた本だ。タイトルは
印刷業や新聞社は写真フィルム業界のように衰退するのか
https://www.ex-ma.com/blog/archives/5488
かつて世界を席巻したフィルムメーカーが写真のデジタル化に伴ってビジネスモデルを変える事ができず衰退、やがて倒産していく小説だ。
この作者 楡周平さんはそこに勤めていた社員。それだけに市場が縮小していくとわかっていながら安定したビジネスモデルが故に変えられない苦悩をリアルに描いている。
10ドルの売り上げに7ドルの収益があると言われたフィルム業界
かつて写真はアルバムにしてみんなで楽しんだものだったのが今は携帯で撮ったらそれで終わり。携帯電話にカメラ機能がついてあっという間に衰退 😥 してしまった。
どんなに市場が安定していたとそれを凌駕する機能や技術がでてきたらあっという間になくなってしまうという言葉が印象に残っている。
■当社、当業界だけは大丈夫はない。
今更なんだけどこれは事実。我々の印刷業界もいま似たような状況ではないかなと感じている。
ほんの少し前まで高度な技術で差別化を図っていた業界の企業が、このところあっという間に衰退してしまっている状況を目の当たりにしている。
確かに印刷というビジネスモデルは盤石のはずだった。そして今でも「印刷は無くならない」と信じている。事実だがパイはあっという間に縮小している。
➡ 新しい事
➡ 新しい思想
➡ 過去の否定
これらの思想は成功体験が大きいほど二の足を踏んでしまう。社員は仕方ない、だって人は変わりたくないからね。しかしトップはそうであってはいけない。
最近ほんとそう思うんだよなぁ。だからたくさんの方に来社いただいているんです。
同業者の方、是非一度読んで見てください。最初は不安しかなかった社内の空気感であったものがあっという間に衰退したいく様がリアルに描かれていますから。
コメント