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新たな業界の役割を探しに

今日から三日間印刷技術協会主催のpage2013が始まります。この展示会、技術協会の主催ということもありセミナーも充実。マーケティングだけでなく経営管理の視点でも多くの講演が企画されています。
同時に各メーカーがハートーソフト取り混ぜて展示。大きな印刷機を多数並べるよりも、小さな企業でも参考になるような細かな展示がされています。十年近くこの展示会に足を運ぶようになりました。
ところがここに二三年ある変化を感じています。会場となる池袋のサンシャインビル、この展示スペースが年々縮小しているのです。これは何もこの展示会に限らず、四年に一度開催のIGASという展示会でも同様。小さなころ父親に連れていかれて壮大な機械が回っていた絵に比べると何とも貧相だなと…。
装置産業である印刷業界がいよいよ曲がり角に来た事を現実に感じます。業界自身が将来像を縮小と判断しているのですから、当たり前と言えばそうなのですが、それにしてもたった数年でこの縮小はあまりに寂しいなと…。
先日ある報告書を目にしました。そこには行政や企業が印刷業界をどう見ているかと話し合いの報告書です。その中で目にしたのは「印刷業界は敷居が高い」という言葉。一般ユーザーは印刷を頼みたくても、どうやって訪ねていいかわからない…というのです。印刷会社は企業を相手にしているなどの言葉も。
BtoC…この言葉が実は印刷業界に当てはまらない印象があるのだと思います。もちろん我々業界はそんな事を思っていません。現に「自費出版」という分野では個人が自身のしたためた原稿を本にする人が増えています。
しかし多くの人はそうした視点で印刷会社を見ていないのだと意外と思うとともに、反省した次第であり、今回は一般ユーザー目線で見学してみようかと。新たな発見があるのではないかと…。
業界の縮小は量という括りで支持されなくなった証拠ですが、質という点で見ればまだまだ多くの役割があるのだと感じています。業界の常識は世間の非常識にならないように・・・。「印刷業界の役割は新たなところにある」あらためて感じた次第です。


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