かつて所属した異業種交流会の研究会でトヨタ自動車高岡工場に見学に行ってきました。トヨタの工場見学は私が小学校の6年生の時以来。カメラはもちろん、携帯電話も持ち込み禁止です。時代だと思いますが、企業秘密の部分が大変多いのだと思います。
子どもの頃はお土産に自動車のプラモデル(たしかセリかだったかなぁ)を貰った記憶があります。当時はロボット化されているとはいえ、人も多くもっと工場内の音が大きかったように感じますが、ロボット化が進み意外と静かな工場内でした。
「ものづくり研究会」というだけあって製造業の人が多かった今回の参加者。小学校当時の物珍しさはなく、掲示物の表記や床の指示、そして人の動きといった些細な部分ですが、ものづくりに携わるこだわりをに目がいきます。
秒単位で流れるライン、「無駄を省く」ためのアイディアを具現化する部署まであります。さすがと言ってしまえばそれまでですが、「世界のトヨタ」だけあって、モノづくりの効率に対するあくなき追求は我々の想像を絶するものでした。
あれだけ複雑な部品を組み立てていくのですから、「組み立て忘れ」を起こしそうなものですが、組み忘れ防止の為に使う道具にもセンサーが付いており、万が一の時もアラームが鳴って非常停止…人間が完全に工程の歯車になってしまった感があります。
先日ブログに書いた東京でのダイヤ事情を「無駄のないもろさ」と書きましたが、実際の工程ではそのもろさはありません。ただ一日中同じ動作を繰り返していく様子を見ると、体力的な事よりも精神的に厳しいのではないかと正直感じます。
工場の無駄を省く様子はさすがにトヨタ、一方で人の動きは中小企業の我々の方が「人にやさしい」かもしれません。もちろん、そうした人へのケアはちゃんとやっているでしょうが…。
一方でこうしたものづくりの大切さをしっかりと伝えるスピーカー役の女性の応対も素晴らしいものでした。我々の歩調にも合わせ、時間を見ながらのアテンド役、最近当社も見学者が多いのですが「もてなし」という点でまだまだだと…。
「他社に学ぶ」スケールは違いますが、経営を携わる身としてあらためて大切だと感じます。もちろんマルワのいいところも再発見しました。自社に持ち帰るお土産、これが我々経営者の務めですね。
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