異業種に学ぶ

勉強仲間でもある、丸勤食販企業組合の渡井理事長を昨日訪ねました。組合と名前が付いていますが、実際は会社と全く同じだそうです。この渡井さん、私と同様二代目。といっても以前は自身でイベント会社を経営していたそうですから、経営者としてのキャリアは先輩かもしれません。
そんな渡井さんですが、会社に戻ったときは危機的状況だったそうです。先代のお父様と首をくくる話さえしていたとか。そんな渡井さんの事務所は礼儀正しい笑顔の素敵な社員さんであふれています。
旧社名でしたが、私を迎えていただく掲示物がありおもてなしの精神がいっぱい。また外回りの社員が多く社員が一同に会することがない為に、前日の動きを各自メールで報告、それを事務所の全員でチェックするといったＩＴを駆使しての朝礼も見せていただきました。
不定期ですが、ニュースペーパーも作成しお客様に配布されています。「不定期」と書きましたが、実は東日本大震災の時には頻繁に発信しお客様の不安の払拭に努めていたそうです。
こうした事、書いてしまえばこれだけの事ですが、どん底だった会社からおそらく同業他社では真似のできないビジネスモデルを作り上げてしまうのですから、その継続力、持続力には頭が下がります。
渡井社長の素晴らしいのは、いつも先を見据えているところ。従って問題意識が明確ですので、セミナーや研修でパッとひらめく事が数多くあると言います。そうしてひらめいたもの一つ一つ具現化し今があると言います。
「お客様に手間暇をかけるためにはどうしても必要な社員数がある」と渡井社長。必要な部分はIT化を図って効率的にし、人が関わる部分は手厚く人を確保する…当たり前のこととは言え、なかなかこれを実践している社長はいません。
出張のたびにこうして異業種の社長を訪ねることにしています。異業種に学ぶと言いますが、今回もまた一つ学ばせて頂きました。社長に必要なのは実践力と継続力だと…。またゆっくりお邪魔したいと思います。社員の皆様、素敵なおもてなしありがとうございました。
渡井社長

Tweet