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一つの命と引き換えに…。

大阪の小学校5年生男子児童が学校の統廃合に反対し、自殺したという事件は正直ショックです。閉校式のリハーサルで、教師から「団結力が足りない」といって注意された事に「一人ひとりの思いがあるのに団結なんてでできない」と不満を漏らしていたと言います。
ビートたけしさんが先日の大阪の高校生の自殺報道に関して、「僕らの時はたとえ殴られても死というものを考えた事はなかった」と答えていました。決して体罰を容認していたわけではなく、簡単に死を選んでしまう今の風潮への率直な感想だと思います。
いじめに対して生きるのが地獄と言って死を選ぶという報道を目にしますが、個人的には死ぬという行為の方が、よほど勇気がいるのではと感じます。
あくまで私見ですが、こうした風潮、自身を殺めてしまうのはバーチャルゲームも一つの要因になっていないかと感じてしまいます。
ディスプレイの向こうで、たとえバーチャルといっても人を殺したりするあの場面、考えすぎと言ってしまえば、それまでですが「死ぬ」というものが「行為」になってはいないかと…。最近の若い人の自殺記事を読むとそんな事さえ感じてしまいます。
とはいえ、今回の統廃合問題、大人の都合で区割りをして事務的に進めていくことへの不満の表れ。先日の桜宮高校の受験問題一つとっても、該当する子供たちの思いや意見を大人である我々が受け止める必要がないかと…。
両親は「統廃合について子供たちとの議論を尽くすことが必要」という声明文を出すそうですが、少子化によってこうした事はこれから続いていくと思われるだけに、子供たち不在の学校統廃合に一石を投じることとなりそうです。
「一つの命と引き換えに統廃合を中止してください」という遺書を残したそうですが、とても小学生とは思えない今回の行動。安易に子供だからと物事を決めてしまうのは危険な行為だと感じます。
我々大人が思っている以上、学校というものに愛着を持っている事の裏返し。確かに生活の大半を過ごす場所ですから、よりこれからはより慎重な対応が求められるなと感じます。それでも「一つの命」があまりに軽すぎるなと…それが残念です。


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