国際後継者フォーラムの二条彪さんが指揮をされるということで昨日初めてサントリーホールに行ってきました。
J・POPやジャズコンサートは結構行きますが、クラシックは数えるほど。ましてやギター、マンドリンのコンサートとなると初体験。加えてサントリーホールがそんな格式が高いことさえ知らない失礼な私です。
地元愛知県には愛知県芸術文化劇場コンサートホールがあり、今回のサントリーホールと雰囲気はよく似ています。しかし格式高いと聞いたからでもないですが、やはり会場の空気管は別格です。
実は「睡魔と戦って下手にいびきなどかいたらどうしよう」と大変不謹慎な心配をしていましたが、気がつくと会場を包む音に魅了されていました。ひとつひとつの音が重なりあっていく様子は、色が重なって深みのある色合いを出す様子に似ています。
そしてなんといっても曲の終わりに音が静かに空気に飲み込まれていく感覚はどんなに最高の音響機器でも再現できないなと、あらためて生の臨場感に接した次第です。
今回だけに編成され、全国から集まったとなるとそうそう練習ができるものではありません。指揮者を見ながら音を奏で一つの楽曲として作り出すのは流石に皆さん極めた方の集まりだと感心しました。
指揮者の役割は一つのプロジェクトを成功に導く、ナビゲーター役でしょうか。いや、色々な色を重ねる画家のようなものかもしれません。と、私には不似合いな表現をするほど、本物に触れさせて貰ったと思います。
二条さんにご縁のある方が数多く見守る中での今回のこの演奏会。「こんな事をやっちゃうんだぁ」と驚くとともに、だからこそ復活も出来たんだと感じます。「本気になれば何でもできる」口でいう事は簡単ですが、自身を振り返るとまだまだだと思った次第です。本物の演奏を聴きながら、本気の結果に触れさせて貰った時間でした。
昨日は東京マラソンで盛り上がった都内、それぞれのドラマがあったようですが、ここサントリーホールでも多くの思いのこもったドラマがありました。それにしても「なりたい」いや「必ずなる」の強い信念に勝るものはないですね。
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