先週末の金曜日にブロックス主催のセミナーに久々に行ってきました。本来は社員に行ってもらいたかったのですが、おりしも当社は繁忙期。さすがに仕事をほっておいての研修というわけにもいかず私が出席した次第です。
なぜ久々に出ようと思ったか。上司の人材育成の事例発表だったからです。通常こうした発表の多くは経営トップが多いのですが、今回は北九州の美容室BAGZY黒崎店の橋本店長、そしてもう一人は兵庫県の洋菓子店サント・アンの高木店長。おふたりとも一つの店を任され十数名のスタッフを束ねている人です。
どちらもサービス業ですので、店員の対応がすぐにお客様に伝わってしまいます。美容室は人の入れ替わりが激しい業界、そして洋菓子店はバイトが多い業界。お二人の話は日々直接社員教育を実践している立場ですので、我々経営者にもとても有意義でした。
講演慣れしていないお二人のお話は新鮮でもあり、一生懸命さが伝わります。お二方の話に共通するのは「信頼」。そして辛抱強さでしょうか。「任せる」人材育成では必ずいわれる言葉ですが、やはり現場を預かる上司にとっても同じことがいえるようです。
いや、社員同士だからこそより必要なのだと。高木さんの会社の専務さんが出席されていましたが、「我慢しました」と笑いながら、それでも一生懸命に部下を育てている高木さんを涙ながらに褒めていたのが印象的でした。
この様子を見ながらやはり人を育てていくキーワードは「信頼と我慢」だと。至極当たり前のことですが、我々はつい効率を求めて結果を急ぐばかり、口を出し過ぎてしまう事が多いなとあらためて反省した次第です。
当日の出席者の多くが部下を抱えての社員の方ばかり。グループでの意見を聞きながら、皆さんそれぞれの立場で苦労しているのだなと思います。
とかく結果を急ぐばかり口を出してその場限りの解決で終わりになることが多いもの。我々が感じている以上に社員は思い悩んでいるのだと感じました。
社員が出席した方が良いかなと思った講義でしたが、いやいやこのやりとり、経営者もみておくと良いのではと出席して感じた気づきの時間でした。自身に置き換えて気づく学びの大きさ。経営者としてはまだまだです。
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