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留置管理係

「留置場で自殺」・・・尼崎連続殺人事件の容疑者の自殺はかなり衝撃的なニュースでした。昨日は北朝鮮のミサイル発射がトップニュースでしたが、これがなければ間違いなく終日のトップニュースだったと思います。
私は愛知県警から「留置場視察委員」を拝命されています。各警察署の留置室の環境や留置人の待遇を視察して回っています。毎回感じますが、24時間留置人と向かい合う職員の方の精神的な重圧の大きさを感じています。
実際の留置室にはトイレがありますが、そのトイレの扉は斜めにカットされています。理由は…そこに衣類を巻きつけて自殺を防ぐためです。他にも枕カバーはなく自殺の原因と思わせるもの、たとえば長い物などはかなりの神経を使っています。
今回の角田被告は「死にたい」と漏らしていたそうですから、当然重点的な監視をしていたはずです。警察の「落ち度はなかった」というのは視察をしている我々にとっては理解ができます。
それよりも驚いたのは自分で首を絞めて自殺を図った事。これが事実としたら留置内での自殺防止は無理だという事になります。そして何よりも自身で首を絞めてしまうという事が通常の感覚では理解できません。
この結末、識者ははじめコメンテーターからは辛口の意見も聞かれます。しかし24時間容疑者と対面していく現場の職員はそれこそ必死に毎日職務を全うしています。それだけに今回の結末は残念でなりません。
ちなみに「留置場視察委員」というのは留置人の留置場内での待遇を見ていく外部の人で構成されています。任期は最長4年。留置人が臨めば面会もあります。私も面会の経験がありますが、その内容は実に自分勝手なものばかりです。
人権を守っていく事は大切ですが、高カロリーの食事と望めば医者にもかかれる状況。そして空調をはじめ職員の休憩室よりも恵まれている留置室。毎回視察するたびに、矛盾を感じています。
ちなみに女性専用の留置施設は県内にわずかしかありません。当然留置管理課係も女性です。今回だけは関係の職員の心のケアをしてほしい…留置管理課係の職員の苦労を目の当たりにしているだけに今日はあえてこうしたブログ内容にさせて頂きました。7


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