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自身の棚卸

今から5年前に国際後継者フォーラム主催の二条ゼミに参加しました。集まった仲間は私を含めて8名。「15年にわたって通用する社長を造る…」そんなコンセプトで5月から8か月間に渡り、1泊ないしは2泊の合宿を毎月繰り返してきました。
自身の棚卸をして先代から引き継いだ会社を後継者として如何に経営していくか…。メンタル、財務面、マーケティング面、コミュニケーションの観点から自身の経営を導き出していくゼミでした。
当社の「人がつどい社会に発信する会社 それが私たちマルワです」という経営理念はこの作業を経て出来上がったものです。毎朝社員と共に唱和し、この理念のおかげで当社の日々の活動の思いが社員によく浸透するようになりました。
先週、第4期のゼミ生の発表にお邪魔しました。我々は一期生ですが当時と違い大変中身の洗練されたしっかりとした内容でした。そんな彼らの話を聞きながら私も当時の事を思い出していました。
父親と母親そして家内の前で発表しましたが、亡くなった父親は認知症が入っており私の言葉がどこまで通じたかは定かではありませんでした。ただ亡くなる前に私の思いを伝える時間ができた事がせめてもの親孝行だったのかなと感じています。
今回も親や兄弟そして子供さんたちの前で涙をこらえながら発表するゼミ生の姿がありました。「宗教!?」と思われそうですが、それだけ棚卸を通して自分が背負うもの、また自身を取り巻く人たちへの感謝に気づくことが、後継社長としての心構えを作る大きな土台になることに気づきます。
ゼミ論文を書き上げて5年が経過しました。不思議な事ですが、当時将来に向けて書いていた事がいくつか実現していることに気が付きます。口に出して、書かなければ実現しないと言いますがまさにそうだと。「なればいいなぁ」は決してならないのだと…。
このゼミ、主催者の二条彪さんは命を削ると言います。この言葉決して大げさではありません。受講生に対して真正面から向き合うからです。私も厳しく叱責をされた一人です。他人から意見をしてくれる経営者はなかなかいませんから。
そんな厳しい叱責の中で作り上げたゼミ論だからこそ感極まるのだと思います。人生で一度こうした時間を持てた事を幸せに感じています。そして再び当時の事を思い出すいい刺激をいただきました。皆さんも「自身の棚卸」一度されては如何ですか。


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