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アイディアを出すために

全国印刷工業組合の産業デザイン戦略室の委員を拝命しています。この委員会主催でこのたび東京、大阪、名古屋で「勝ち残り合宿ゼミ」というものを企画しました。
ご存じのとおり印刷業界はかつてない程の構造不況となっています。比較的景気に左右されにくいと言われた業界ですが、それもかつての話。印刷物の減少だけでなく、インターネット受注やダンピングと利益がますます減少しています。
こうした中で始まった勝ち残りゼミ、先日大阪で実施され好評だったようです。右肩上がりの経済成長期には財務を知らなくても経営ができましたが、今では仕事が忙しくても倒産してしまう時代。利益管理がおろそかでは仕事をするほど赤字が膨らみます。
そんな中で実施された大阪ですが、案の定次世代を担う後継者の人たちの多くが、決算書が読めなかったそうです。ときいえこうした事に気がつけた事が大きく、加えてこうした問題定義が「正しい経営」の実現につながっていくのではないかと思っています。
さて、昨日の委員会でも「自社の経営が盤石であってのこうした組合活動」という話がありました。私自身も話をさせていただく機会がありますが、同じ印刷業界ですから抱える問題は同じです。
しかしそうした危機感が強いからこそ「恥ずかしくない経営」をしようと必死になれるのです。加えて多くの同業他社、業界の旬の情報に触れることが有益だとも感じています。先輩経営者のアドバイスや他社見学がきっかけで自社に取り入れた事も数多くあります。
こうした活動は余裕があるからやる、公職に就く事がステータスだから…そんな時代はとうに終わりました。どうせやるなら自身にとっても自社にとっても有益でなくてはなりません。社長の仕事はアイディアを出すことですから。
一方で業界の明日が夢のあるものでないといけないというささやかな使命感は当然持っています。今回もまた一つ新たな気づきがありました。こうした活動ができる環境を与えてくれる社員に感謝です。


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