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器が大きい人

もう一社富山では印刷会社にお邪魔しました。富山県工組の東澤理事長の会社「とうざわ印刷工芸」さんです。先にお邪魔したタイヨーパッケージさんとは違い一般的な厚さの紙への印刷物が主体です。
不況と言われる印刷業界ですが、パッケージは今後も需要があると言われています。電子化といってもさすがに箱は電子化できません。一方の薄物は電子化に伴って需要が少なくなり、特に地方の印刷会社は減少の一途です。そうした理由もあって県外に営業所を出す会社も多く見受けられます。
ところが東澤理事長の会社は県内だけで仕事をされています。その原因の一つが理事長の趣味である写真。40年以上のキャリアの持ち主で、県内の自然やお祭りをずっと写真に収め大切に保管されています。
プロ顔負けの腕のお陰もあり、ポスターはじめ多くの印刷物の受注に役立っていると言います。実は東澤さん、趣味が高じてあの「おわら風の盆」の撮影のために八尾の家を買ってしまった人です。祭りの時期の数日しか使用しないとか。祭りに伺いましたが、撮影された写真がポスターやカレンダーに数多く使われていました。
多趣味で他にも梨やスイカも自前で育てているそうです。世話好きな方とお見受けした理事長の人柄。お邪魔したお祭りにも多くの人を集めて酒をふるまい、自身が育てた梨もごちそうになりました。
富山の街並みを運転しながら地方で中小零細の印刷会社が生き残っていくのはかなり厳しいと感じます。一方でこうしたサービスを強みに生かすことで仕事を創り出す事で勝機があることも感じました。
そして先の楠さんや東澤さんに共通していること…。自身のやりたいことが明確でそれに向かって突き進んでいること、そして経営に「やらされ感」がない事が成果を上げていく秘訣だと思います。
自分に足りないのはこの部分だと…。「○○しなければならない」感が強い私にとって、先輩経営者の生き方は私にとっていい気づきをいただきました。やっぱり器が大きい人には共通点があります。


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