日本ウエストンという会社をご存知でしょうか。岐阜県にある会社です。名前の通り工場で使うウエスなどのリサイクルをしている会社です。実はこの会社第2回「日本でいちばんたいせつにしたい会社」大賞を受賞している会社です。
「日本でいちばん大切にしたい会社」はあの法政大学教授坂本光司さんの著書。累計部数50万部を超えるビジネス書としては異例のベストセラーとなった本でも有名です。
この会社では障害者の方が数多く勤務されています。もともと工場近くにあった施設から働く場を与えてほしいと依頼があり、気が付けば100名を超える障害者の雇用を実現しています。障害者雇用には助成金や補助金が付きます。大手企業の場合、子会社での雇用を通して助成金を有効に使っているそうですが、中小企業で実現しているのは珍しいと言います。
そうした事もさることながら、来客へのおもてなしに驚きました。入ってすぐに名前入りのスリッパが用意され、机上には名前のラベル入りの栄養ドリンクが置かれ、名前の漢字を使った詩が色紙に用意され…等々。
「おもてなし」をここまでやる?…。そうした会社があることは報道でも目にしますが、実体験するのは初めてで正直面喰ってしまいました。当社の今年の目標の言葉「想像以上」をまさに具現化しています。
さらに驚いたのは社長が実によく勉強をされていること。勉強している経営者は数多く見受けられるものの、実際の経営に「自分の形」として生かしている経営者は意外と少ないもの。ただただ感心してしまいました。
また会社の多くの情報のやり取りはタブレットを駆使してのデジタルですが、社長の思考は「アナログ」です。メモ帳をマーカーの色分けで書き留め、また一寸した日記を日々書くなど、「アナログ」を大切にしている人だと感じました。
半日ほどの滞在で、ちょっとしたセミナーを聞いているような気分。こうしたおもてなしや社長のお話が会社の「ファン作り」をしているのだと感じました。知行合一と想像以上を一度に体験したひと時、私の場合・・・まだまだです。
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