ノーベル賞受賞で山中伸弥さんが時の人になっています。ノーベル賞といえば受賞者はどちらかというと年配の方が多いという印象を持っていました。事実こうした医学や化学というのは長年の研究の成果が実を結ぶものです。
しかし今回のiPs細胞の研究はわずか6年、従って山中さんの年齢も50歳ですから、新鮮に感じるのはノーベル賞受賞にいだいていたイメージと違うからではないかなと思います。
外見からくる印象は無表情でも沈着冷静な印象ですが、柔道やラグビーを経験してきた生粋の体育会系、勉強もできて運動もできてしまい、若いころの写真を見ると背も高くカッコいい…天は二物を与えるんですね。
しかし外見とは違い山中さんの温かさが伝わるのは「感謝」という言葉。受賞した事にも自分よりも周りの、そして研究室の学生までにも感謝を述べる姿勢は我々も学ぶべき部分があるのではないかと感じます。
友人が祝福のメッセージを電話した際も、「ありがとう」と何度も口にしたといいますから、「感謝」という言葉が上っ面ではない事がわかります。
こうした「ありがとう」という言葉、勝手な想像ですが学生時代の体育会系から由来しているのではないかなと思います。上下関係の厳しい体育会系自然に身に付いた「礼儀」。この礼節が山中さんの温かさにつながっているのではないかと感じます。
普段の生活で、ちょっとした事にも「ありがとう」と発することでコミュニケーションが円滑になります。当社でも新卒の社員には、事あるごとに「ありがとう」を言いなさいと伝えています。
心のこもっていない上っ面のありがとうではだめでしょ…と言われそうですが、決してそうは思いません。この言葉を発することでコミュニケーションが円滑に進むことを何度も経験することで、この言葉が如何に大切かを身を持って感じる事になると思います。
会見中の無表情さとは違うあの温かさ、発する言葉のギャップがあるからより温かみが伝わるのだと思います。ありがとう…努めて発したいと感じています。
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