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今こそ中小企業

経済が大きく変化をし、企業の統廃合がこのところ盛んになっています。M&Aも大企業だけでなく中小企業の世界でも当たり前となってきました。企業が統合することで仕事の効率化を図ることができ、財務状況のスリム化も実現します。
こうした事で企業の業績は良くなっていくでしょうが、それではそこに働く人はどうでしょうか。企業が統合するということは、人も効率化の対象となっていくことは言うまでもありません。
実は先日大手企業のお客様から退職のメールをいただきました。誰でも知っている会社が複数統合し大きなグループ企業となり、そのおかげで部署が東京に変わることとなったそうです。
しばらく名古屋から単身で業務にあたっていたそうですが、結局子供さんがまだ小さいこともあり、家庭を考えて退職という決断をしたとか。その方、とっても優秀な方で、人間的にも素晴らしい方です。
大企業は社屋も立派で福利厚生も充実しています。待遇面も中小企業の比ではありません。別の取引先のお客様が病気で入院された際、系列の病院にお見舞いに伺った時もあまりに素晴らしい病院で「流石○○○だ」と思った事があります。
しかしある方から「それだけの立派な施設をつくるということは病んでいる人も多い裏返し、その対策のためにこうした施設をつくっているのだ」と聞いて、妙に納得してしまった事があります。
「日本で一番大切にしたい会社」ご存知最近のベストセラーですが、ここに出てくる企業は大半が中小企業ばかりです。社員を人として扱っているからこそこうしたスポットを浴びるのだと感じます。
今こそ中小企業・・・一昔前は何かそれが強がりのようなイメージがありましたが、最近その言葉はまんざら強がりではないなと感じます。もちろんいい待遇をするに越したことはないですが、人を人らしく処遇する、こうした面にスポットが当たってもいいとあらためて感じています。


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