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ダメ元からくる無欲

ダメ元という気持ちで何事も望むと力が抜けて良いと言います。私自身典型的な日本人らしくスポーツでも学生時代から「ここ一番」に弱い人でした。
昨日クライマックスシリーズの決着がつきました。戦前の予想はジャイアンツの圧倒的有利。事実エースの吉見もCSのファーストステージで好投した中田も怪我で戦列を離れ、先発陣は完全なコマ不足。
継投で後に来るピッチャーは問題ないものの、シーズン中にわずか数試合しか投げていない大野や伊藤がマウンドに立つのですから、まるでオープン戦のような先発陣。「負けて元々」という気持ちがあれよあれよと勝ったのは自然の流れだったかもしれません。
「一泡吹かす」最終ステージで高木監督が言った言葉ですが、まさに一勝でもすれば御の字だった戦前の予想を覆して、何を間違えたか(失礼)三連勝し気が付けば王手。そうなると色気が出てくるものです。
私の周りではCSを勝つには4連勝なんて言う声も聞こえたぐらい、波に乗らなければ決して勝てないほどの力の差。3勝してようやく対なんて言葉も聞きましたが、結果はその通りになりました。
高木監督には18年前の「10.8」があります。その時にサードを守っていたのが現在の原監督。王者巨人に対峙するのは伝統の一戦の阪神ではなく中日じゃないかなと思っています。親会社も新聞社ですしね。
「苦しみが糧になる」原監督のインタビューでの言葉ですが、胃に穴が開きそうだったのは監督ご本人でしょうね。高木監督の「一泡吹かせる」は十分に達成できたと思います。
ちょっとした「色気」が出る事で動きが不自然になってくる…スポーツはメンタルと言いますが、短いこの一週間でその事を実感します。そして「無欲」がこれ程の力を出すのだとあらためて感じました。
「お客様のために」シンプルに日々を無欲に活動すれば成果が付いてくるのでは、日々の企業活動でも同様な事が言えるのでは、ふとそんな風に感じた次第です。


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