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最良の選択のために

フェースブックに「東京に着いた」と書いたところ、しばらくして一本の電話。「よかったらみんなが集まるから今晩食事でもいかが」。電話の主は同じ後継者として学んだ同世代の経営者。実は彼、今年に入って会社をM&Aで売りました。
もともと会がありましたので、その会を一次会で急きょ抜けて合流。久々の再会をすることとなりました。実は息子さんも存じ上げていますので、息子さんの代になるとばかり思っていましたので、M&Aの挨拶状を受け取った時、さぞかしショックだろうと思っていました。
そんな彼と久々に会い、表情を見てその不安も払しょく。第一声が「すっきりした」と…。奥さまの実家の商売を継がれ、それなりに順調に伸ばしただけに、こうした決断に至るまでの心の葛藤はあったようですが、M&Aの話に息子さんも同席させ、本人にも納得の上での決断だそうです。
オーナー経営者の場合いろいろな事情もあり、息子や娘に継承する場合が多いもの。多くの先輩経営者の中にはせっかく事業継承するために、会社に入れても折り合いが悪くなり、結局決裂して会社を他人に譲渡したという話も聞きます。
そんなときに一番不幸なのは、本人たちもさることながら、実はそこに働く社員。会社の使命は「継続する」と思っている私にとって、継続できた今回の環境は最良だと思います。そして、そこまでに至る過程で、息子さんと一緒に決めた事が彼のすがすがしい表情の表れだと感じています。
オーナー経営者にとって、事業継承は避けられない大きな課題ですが、事業継承はあくまで一つの手続き。大切なのはその事業が継続していくことだと思います。気がつけばそんなことを考える世代に近づいていることを改めて実感しました。
先日の経営計画策定会議で幹部社員に少しそのことを触れました。その意図は社員にとって自分たちの生活の糧となる会社の今後を経営者として伝える責務があると感じたからです。自身だけでなく社員にとっての最良の方法をいかに実現することが大切かを、昨日の彼と会った改めて感じました。
彼のおかげで懐かしい面々にお会いできました。これもSNSの結果ですね。情報の発達がこうした再会を演出することとなり、頼もしく感じる一方、自身の行動が公になっていることを実感しちゃいました。えらい時代になりました。悪いことはできませんね(苦笑)


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