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教育にみる企業姿勢

ある研修企画会社の営業が昨日訪ねてきました。この会社聞けば「アッ聞いた事がある…」という会社です。販促を中心とした営業支援や企画といった研修メニューを用意し、セミナーを開催しています。私が組合の役職に就いた時から定期的に訪ねてくれています。
そんな彼が「最近思わぬ企業からの受講生が多い」と言っていました。我々の業界は実は「広告」に近い業界です。受講生と言えば印刷だけでなく、広告代理店や食品メーカーなどの企画担当者が対象となります。
ところが昨今、製造業の受講生も多いと言います。ここでいう製造業とは、金属加工業のようなおよそ一般消費者とは遠い部分の会社です。以前こうした企業は、どちらかというと下請け会社が多く、メーカーであったとしても中小メーカーのため、販促企画とは無縁の業界でした。
それだけ自ら発信することに関心を持ってきた表れだと思います。つまりそうした企業のお手伝いを本来は我々のような企業がすべきところですが、企業自身が自ら学ぶこととなり、我々の仕事が減ってしまっている状況を作っています。
一方、この会社実は比較的景気の良かったリーマンショック以前は、企画してもなかなか人が集まらず苦労をしていました。そんな事情もあり当社に相談に来ていたのがそもそもの付き合いの始まりですから。
不況になった今の方が、受講生が集まるこの現実。以前、不況になった時に大企業は教育に費用をかけ中小企業は不況になると教育費を削ると聞いた事がありますが、まさにそれを裏付けている現状です。
売上が上がらないから、とにかく営業に出て一件でも多く顔を出せ…通常我々経営者が口走ってしまう言葉です。しかしよくよく考えてみると精神論だけでは何の展望もない事は言っている本人が最も身に染みていること。
販促のプロである我々よりもお客様の方が吸収しているとしたら、我々に明るい未来そして勝機は訪れません。我々が思っている以上に自ら学ぼうという姿勢の企業が増えている事をあらためて感じた次第です。「プロ」と思っているのは我々自身だけだとしたら…怖い事ですね。


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