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時間の積み重ね

昭和58年に次世代の後継者育成のために設立された名古屋商工会議所若鯱会。バブル経済に突き進んでいた当時、50歳定年をかかげ次世代育成のためにできた異業種交流会です。470名という規模は日本最大級とさえいわれています。
その若鯱会が今年30周年を迎えました。先週金曜日に記念式典が行われ、卒業者である私も出席させていただきました。30年という歴史を振り返りながら会員数を減らすことなく、名古屋商工会議所の顔として成長してきたことをOBとしてうれしく思います。
14のグループに分かれ独自の活動をしている若鯱会。一方で各グループから選出された委員で構成される委員会、彼らが集まって行われる「幹事会」は大企業の役員会にさえ感じました。設立当時の経営者としての研鑽の場を実感する時です。
最近では「交流を深めてからのビジネスを持ち出しなさい」というアドバイスを後輩会員が、新入会員にすることをよく耳にします。いつの世もこうした異業種交流内での振る舞いは常識を問われるなと感じます。
とはいえ、式典や懇親会での裏方として運営している係の人たちの動きや、当日までの準備の様子を見ていると、多くの会員が設立当時の理念にあった「育成」という目的を理解して活動していることを実感しています。
時代とともに社会情勢は変わります。そして会員の個性も変わりますが、理念が脈々としてつながれているからこそ30年という歴史を重ねてきたのだと思います。
実は21年目の代表が私でした。当時は次世代のための役員人選をしました。そしてその思いを引き継いだ彼らがこの10年を支えバトンを繋いでくれたと思っています。今年のスローガンである「結」はまさにその思いを繋いできた証だと感じます。
来年は31年目、次の10年を見据えてほしいと思います。バトンのようにつないでいく様は会社も同じだと思います。こうした思いの継承が「歴史」をつくり、会社としての「重み」を培っていくのだと感じた次第です。時間の積み重ねに勝る重みははないですね。


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