「どんなに無理難題を言われても、表情一つ変えずに冷静に対応している先輩」・・・当社の新卒営業が私との交換日記で書いた感想です。今年から入社したフレッシュマン、その彼只今営業修行中です。
ご存知のように営業職というのは人と人とのやり取り。よく就活で学生が「人と接するのが好きだから…」という言葉で営業職を希望します。それだけ多くのやりがいがあるのが営業職です。一生けん命動いた後の「ありがとう」というお客様の一言が聞きたくて営業をしているという社員もいます。
一方でお客様の都合やミスでありながら「言いがかり」を付けられる場合もあります。私はこの会社にお世話になって、現場仕事を二年間経験後、営業に出てこうした理不尽な事に腹を立てていました。なにせ「先生」と言われていた私です。変なプライドがあっただけに当時表情にしっかり出ていたと思います。
今年の新卒君は先輩社員のそうした場面に遭遇しながら、その大切さをすでに気づいている様子。そんな彼への私のコメントは「苦情を言っているお客様にも事情があり、中には理不尽な事をいっている事に申し訳ないと思っている人もいますよ。」と…。
それが人の「情」だと思うのです。苦情を言いつつ、心のどこかで申し訳ないと思うもの。メンツを重んじて気がつけば後に引けなくなってしまう事ってよくありませんか。
そんなことを書きながら今の尖閣の問題に端を発した中国と日本のやりとりは全く持ってこの状況だなと感じます。それも国と国とのメンツ、そして国民に対してのメンツ・・・ますます絡まる糸がほどけなくなってしまったようです。
まだまだ駆け出しの当社の営業社員。些細な事でも気が付くようにと言っただけに、さすがによく見ています。そんな彼に次のミッションは「何かお客様に喜んでいただけましたか」という質問への回答。
残念ですが彼はまだ即答できません。いやいや良いんです。今からそうした視点で思考することが、きっと彼の営業としての成長を促す筈ですから…。
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