石坂産業さんをご存知でしょうか。十数年前に埼玉県所沢さんの野菜からダイオキシンが検出され、それを発端に地域住民から目の敵にされた産業廃棄物の業者です。後継社長となった長女の石坂典子さんが奮闘し、今では地元の人に愛され、毎年一万人に登る見学者が訪れるまでになった会社。総理大臣もそして海外の要人も見学に来るとそんな素敵な会社です。
実は以前私は見学に行っています。妹さんの石坂靖子常務にお会いしました。「半端じゃない!!」そう感じた会社です。今回直接社長さんのお話を聞きあらためて感じたことがあるのです。
■会社を導く者として忘れてはいけないことがある
産業廃棄物処理業者はついつい下に見られがちですが、実は世の中の環境を守っている大切な仕事。石原社長は働く社員の為、また業界の為に自分たちの仕事がいかに社会に役立っているかを伝えたい一心だったそうです。
その為にまず自分たちが社会から認められる所作や振る舞い、そして挨拶の徹底。また周りの人たちが困っている不法投棄を代わりに清掃することで近隣住民から認められていったこと。
まずは自分たちが認められる会社になろう
と先頭に立たれていた事です。
■おもてなしはお金がかかる
産廃業者の受付窓口は銀行の窓口のように若い女性が対応し、暑い夏は冷たい飲み物を提供しおもてなしをします。
「おもてなしはお金がかかる」
と石坂社長は言います。
価格は表面的だけのこと。価格では推し量れない気配りであったり、ちょっとした気遣いであったり、そうしたことをしていこうとすると人を配置したり、手間がかかります。おもてなしはお金がかかる、納得もです。
■マルワのこれから
マルワは印刷を生業にしています。しかし価格というなんともつまらない競争に目を奪われているうちに自分たちの誇りであるこの仕事を自ら軽んじていないかと、そんな事をふと思いました。
大変な技術を伴う印刷、感性を必要とするデザイン
もっとお客様に理解していただこうと、石坂社長の話を聞いて感じました。
当社も石坂産業さん同様におもてなし経営企業選を頂戴しています。おかげさまで会社見学にも来ていただいています。また委員会活動を実施し、社内業務の主体的運営を実施しています。石坂産業さんとは比べ物になりませんが、期せずして同じ道を歩んでいます。だから自信をもらいました。
一方でまだやるべきことがあると…。その継続がマルワのゆるぎない存在価値を作れるはずだと意を強くしました。
最後に
やっぱり女性の時代です。覚悟の仕方が違います。
コメント