写真は小牧市立北里小学校から依頼されたカレンダーです。ふつうカレンダーと言えば年末に納めるのになぜいまごろ制作したのか…。実はこのカレンダーは特別な思いが詰まっています。
今月卒業式を迎える6年生の児童が一昨年のクリスマスの日に交通事故で亡くなったんです。原因はトラックの左折に巻き込まれたとか。とても活発な女の子でダンスが得意、将来を嘱望されていた女の子でした。
その一件があって、校長先生が何かその学年の児童に残したいとずーっと思っていたんです。交通安全にかかわるもの…。最初に出てきたのはカルタですが、意外に費用が掛かってしまうんです。
偶然当社が年末にはご存知のように年末にお配りしているカレンダーをみて校長先生が「これだ!!」と今回の制作になりました。学校は限られたお金でやり繰りします。そんな中で一緒に考えさせていただきお話を詰めて上がった企画です。
児童から交通安全にかかわる絵画と標語を募集して卒業式までに制作することが決まってようやく納品にこぎつけました。
■ここからはわたし個人の思いです。
予算的にはかなりシビアです。限られた予算ということはその予算で作ることを考えなくてはなりません。で…見積もりをしていくとどうしても無理が出てしまいます。それでも製作をすることがあるんです。
➡ 亡くなった児童やそのご父兄の思い
➡ 女の子と一緒に過ごしてきた児童の思い
➡ 卒業式にはいないけど卒業証書を用意すると決断した校長先生の思い
こういったお話を聞いているとカッコよく言うと「何かできないか」って思うのです。そこには予算は二の次みたいな。そして
かつて教職にいたわたしのこだわり
です。
■経営ですので、赤字はできませんが、それでも何とかしたい。
自身も教職にいて子供たちと一緒に過ごした経験のある身、だからこそ校長先生の思いに応えたいと思ったんです。加工以外はほとんど社内で制作していくので何とかなります。もちろん加工業者のイワサキさんにも協力をしていただきました。多くの方の協力で納品できた今回のカレンダーです。
ちなみにその学校の周りにも印刷会社はたくさんあるんです。わざわざこうしてご使命いただいて…。経営者冥利に尽きます 🙂
■きっかけとなった当社の発信
ところできっかけとなったカレンダーは当社が地元の県立芸術大学の学生とコラボして作っているもの。地元の芸大生の作品発表の場として企画してるカレンダーがこうした形でお役に立てました。
周りに喜んでいただける仕事を自ら作る、「発信」を理念にしている当社ですが、こんな形で実現できた今回の仕事。これまたうれしい限りです。
■協力いただいたイワサキさんはこちら
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